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すまぐちくん

空き家買取の基礎知識|流れ・費用・注意点について徹底解説

投稿日:2025年10月01日

空き家買取の基礎知識|流れ・費用・注意点について徹底解説

相続によって取得したお家や、長年放置していて今後も住む予定のない空き家を売却したいけど、専門的な知識や情報がないため売却自体を諦めてしまうケースもあるかと思います。

とはいっても、空き家は所有しているだけで固定資産税などのコストもかかる上に、古家であればさらに劣化が進んでいき売却価格にも影響します。さらには、倒壊の危険性などにより「特定空き家」に指定されてしまえば税金の優遇措置が受けられなくなったり、行政処分を受けるケースも。そうならないためには、空き家を一日でも早く手放すことが望ましいです。

今回のコラムでは、空き家買取についての基礎知識から、売却するにあたっての注意点、メリットなど詳しくご紹介します。

  • 空き家買取の基礎知識

    空き家買取の基礎知識

    空き家買取とは

    空き家買取とは、不動産会社や買取業者に直接空き家を買い取る売却方法です。購入希望者を探す「仲介」とは異なり、業者が買主となるため、スピーディーで確実な売却が最大の特長です。



    【比較】買取と仲介の違いとは?

    買取とは、前述の通り不動産会社や買い取り業者に直接売却することです。それに対して、仲介とは不動産会社に売り手と買い手の間に入ってもらい、購入希望者探しなど、売却に向けてのサポートしてもらうことです。


    項目 買取 仲介
    売却相手 不動産会社 一般の個人・法人
    売却期間 1週間〜1ヶ月程度 3ヶ月〜半年以上
    売却価格 一般的に市場価格の8割程度 市場価格に
    仲介手数料 不要 必要


    空き家買取を選ぶべきケース5選

    ①すぐに現金化したい場合

    仲介では、前述の通り買い手探しから始まり、契約締結までに3ヵ月程度はかかることが一般的ですが、空き家買取は業者に直接買い取るため、最短数日〜1ヶ月程度で現金化することが可能です。

    ②物件に修繕が必要な場合

    長期にわたって放置していたことで老朽化した家や、修繕が必要な場合であっても、そのままの状態で売却可能です。買取では、リノベーションやリフォームをしたり、古家付きの家を解体して更地にした上で売却することが前提であるため、自身で修繕や解体業者に依頼する手間も費用もかかりません。


    ③市場での売却が難しい場合

    「駅から遠い」「再建築不可物件」など条件が悪かったり、面積が広い土地であったりする場合、一般の買い手が見つかりにくいケースがあります。そのような売れにくい空き家でも、買取であれば現状のままで売却できるケースが多くあります。

    ④諸費用を抑えたい場合

    仲介での売却であれば、仲介業者に対して仲介手数料を支払わなければなりません。売却価格に応じて数十万〜百万円以上の仲介手数料がかかりますが、買取であれば仲介手数料が不要なので、大幅に費用を抑えることができます。

    ⑤周囲に知られず、手間なく売却したい

    買取は業者との直接取引のため、販売活動を行いません。そのため、ご近所に売却を知られる心配がありません。また、購入希望者の内覧対応や価格交渉といった煩わしさも一切なく、スムーズに売却が完了します。

  • 空き家買取の流れ

    空き家買取の流れ

    【流れ】
    ❶査定依頼
    ❷訪問査定・価格提示
    ❸売却価格や時期など希望条件を決める
    ❹業者との交渉
    ❺契約・引き渡し


    空き家の全体的な流れは上記の通りです。1つずつ解説していきます。


    ❶査定依頼
    まずは空き家の価値を知ることから始めます。1社だけの査定ではその価格が適正か判断できないため、必ず数社に依頼しましょう。事前にインターネットで情報を集めておき、ある程度の相場を把握しておくと価格交渉の際に役立ちます。

    ❷訪問査定・価格提示
    買取価格を算出するために担当者が空き家を訪問し、建物の状態や周辺環境などを詳しく調査します。査定には、立ち会いが必須になるので、事前に余裕を持ったスケジュールを確保しておきましょう。査定後、おおよそ1週間程度で各社から買取価格が提示されるので、金額や条件を比較検討していきます。

    ❸売却価格や時期など希望条件を決める
    空き家をいくらで売却したいのか、いつ頃手放したいのかなど、具体的な金額と日程を決めます。不要な家財道具もまとめて引き取ってもらえる業者も多いので、希望する場合は要望を伝えましょう。

    ❹業者との交渉
    各社の提示額や条件が出揃ったら、交渉に移ります。複数の業者が似たような金額である場合や、納得のいかない場合には交渉してみることも一つの手です。交渉の際には、売る意思があることをしっかり伝えましょう。

    ❺契約・引き渡し
    買取業者が決まれば、売買契約の手続きを行います。重要事項説明を受けた後、売買契約を締結します。ここで、一般的には手付金を受け取り、空き家の引き渡し日を設定します。引き渡し当日は手付金を差し引いた残金を受け取り、物件の引き渡しを行えば、すべての手続きは完了です。

  • 空き家買取のメリット・デメリット

    空き家買取のメリット・デメリット

    ◎メリット


    即金で売却できる

    仲介業者を介して売却すると仲介手数料がかかりますが、買取業者に直接買取してもらえばその費用がかからないため、手元にお金を用意しておく必要がありません。


    修繕やリフォームが不要

    仲介での売却は、老朽化した家であれば解体、更地にしなければいけないケースもあり、費用がかかる上に、売れる保証があるわけではないのでリスクを追うことになります。買取であれば特に何かする必要もなく現状のまま買い取ってもらえるため、大幅な費用の削減になります。


    売却期間が短くて済む

    仲介で買い手を見つけてから売却するまでには、立地や築年数にもよりますが一般的には3ヶ月〜6ヶ月程度の期間がかかりますが、買取であればすぐに売却できるため、短い期間での売却が可能となります。


    手続きが簡単で負担が少ない

    買取であれば、業者とのやり取りだけで完結し、複雑な手続きなどもなく、売買契約も一度で済むため早期に空き家を手放すことができます。


    △デメリット


    売却価格が市場価格より低くなる

    初期費用がかからないメリットがあることとは反対に、解体やリフォーム費用、広告宣伝費用、販売手数料、利益を差し引いての買取価格となるので、市場での相場価格より8割程度になるのが一般的です。


    買取不可のケースもある

    あまりにも需要が見込めないエリアや、建物の状態が著しく悪い場合、利益が見込めないと判断され買取を断られてしまうケースもあります。また、不動産会社によっては対応していないエリアもあるので、その点も踏まえてどこの買取業者を選ぶかも注意が必要です。

  • 空き家買取の注意点

    空き家買取の注意点

    ■相続登記を確認する
    空き家を相続した場合、名義が変更されていない可能性があるので、誰の名義になっているかを確認しておきましょう。補足しますと、2024年4月から相続したことを知った日から3年以内に、名義変更が義務化されているので要注意です。
    


    ■高値売却を望むなら仲介も検討
    買取であるとどうしても相場価格よりは低い金額での売却になります。時間に余裕があり、少しでも高い金額での売却を望むのであれば、仲介での売却を検討しましょう。

    ■必ず3社以上に査定依頼する
    最低でも3社に査定依頼をお願いし、自身でも知識を持っておきましょう。相場を把握しておくことで、売却金額の交渉をする際に役立ちます。

    ■空き家の状態や問題点は正直に伝える
    崩壊している箇所や雨漏りなど、マイナスになる内容でも事前に伝えましょう。また、近隣の騒音や日照不足など、把握している問題についても正直に伝えることで、後のトラブルを防げます。

    ■業者選びは「価格」だけで判断しない価格が高いからという理由だけで判断してしまうのは、最適な方法であるとは言えません。以下の3つの視点からも総合的に判断しましょう。

    ①エリアへの精通度と買取実績
    ②担当者の対応
    ③口コミや評判

    ■契約書と条件は細部まで確認する
    契約書は、一度署名・捺印すると法的な効力を持つため、細部までしっかりと確認することが重要です。特に契約不適合責任の免責や引き渡し方法の項目については、より一層重視して確認することをおすすめします。

    まとめ

    順を追って、空き家買取についての流れから、メリット・デメリットについてご説明させていただきましたが、最も大切なことは、信頼のおける相手かどうかを見極め、任せられると判断した相手に売却をお願いすることです。

    弊社では、お客様の状況に寄り添った最適なご提案を心がけております。「とりあえず価格だけ知りたい」「どの売却方法がいいか分からない」そんなお悩みにも、専門のスタッフが親身になってお答えします。

    無料査定を行っておりますので、空き家について何かお困りごとがございましたら、どんな些細なことでもご相談くださいませ。

    最後までお読みいただきありがとうございました。

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