ホームステージングで売却力アップ!費用・効果・種類を徹底解説
投稿日:2025年09月27日
「できるだけ早く、できるだけ高く物件を売りたい」
そう考えている方に近年注目されているのが、ホームステージングです。
ホームステージングとは、家具や小物を使って室内をモデルルームのように演出し、物件の魅力を最大限に引き出す手法のこと。
第一印象を良くすることで、売却期間の短縮や売却価格アップが期待できるため、中古住宅市場の拡大とともに需要が高まっています。
本記事では、ホームステージングの基本知識からメリット、種類別の特徴・費用相場、さらには実施時の注意点まで、わかりやすく解説します。
「どの方法が自分の物件に合っているのか」を判断するためのヒントにもなるはずです。
-
ホームステージングとは?
-
-
基本的な定義と特徴
ホームステージングとは、不動産の売却を目的として室内をモデルルームのように演出する手法です。
家具や小物、照明などを効果的に配置し、生活感のある空間を演出することで、購入希望者が実際の暮らしをイメージしやすくなるようサポートします。
特徴としては以下の3つが挙げられます。
①第一印象を良くする
室内をおしゃれに演出することで「ここに住みたい」という印象を与える。
②広告写真が映える
ポータルサイトやSNSでの反響率が高まり、問い合わせ数が増える。
③売却活動を有利に進められる
内覧者が増えることで、売却期間の短縮や希望価格での成約が期待できる。
なぜ注目されているのか?日本市場での広がり
近年、ホームステージングは日本でも急速に広がっています。背景には以下の3つの要因があります。
①中古住宅市場の拡大
新築だけでなく、中古物件の売買が活発化していることで差別化が必要になった。
②ネット広告の重要性増加
ネット上で物件を探す人が多いため、写真映えする物件が有利に。
③購入者ニーズの変化
実際の生活をイメージできる空間が求められており、ホームステージングが有効な手法として注目。
あわせて読みたい

古い家は売れる?売却方法や注意点、スムーズに売るコツをご紹介!
ホームステージングが向いている物件
ホームステージングは、すべての物件に必須ではありません。特に効果を発揮しやすいのは以下のケースです。
・空き家物件
家具や家電がない状態の物件は、写真や内覧時に「生活感がない」「寒々しい」という印象を与えてしまいがちです。そこで、ホームステージングで家具や小物を配置することで、購入後の生活イメージを具体的に想像してもらいやすくなります。
・築年数が古い物件
築20年以上など、経年劣化が目立つ物件は「古い」「暗い」といった印象を持たれがちです。ホームステージングでは、照明・ラグ・観葉植物などで明るい雰囲気を演出し、古さを感じさせない「おしゃれ空間」に変えることができます。
・競合物件が多いエリア
同じマンション内や近隣で売り出し中の物件が多い場合は、見た目の印象で差別化を図ることが重要です。購入者が複数の物件を比較する際、ホームステージングで魅力を高めた物件は、内覧時に「ここが一番いい!」と思われやすくなります。
・高額帯の物件
販売価格が高めの物件や、デザイン性を売りにする住宅では、ホームステージングの効果がより顕著です。ターゲット層が「理想のライフスタイル」を重視するため、家具・照明・小物でモデルルームのように仕上げることが有効です。
ホームステージングを実施するタイミング
ホームステージングは、売却活動の開始時がもっとも効果的です。
広告用の写真を撮影する前に実施することで、ネット掲載時から魅力的に見せることができます。
また、販売開始後でも次のタイミングでの導入が有効です。
・販売開始から一定期間が経過しても反響が少ない場合
・内覧はあるが成約につながらない場合
・価格を下げる前に印象を改善したい場合
-
売却力アップ!ホームステージングメリット5選
-
-
ホームステージングは、単に部屋を「きれいに見せる」だけではありません。
購入希望者の心理に働きかけ、「この物件に住みたい!」と思わせることで、売却活動を有利に進める効果があります。
ここでは、ホームステージングの主なメリットを5つ紹介します。
メリット
①物件の魅力を最大限に引き出せる
家具や小物、照明を効果的に配置することで、部屋本来の広さや明るさを最大限に演出できます。例えば、同じ10畳のリビングでも、家具の配置次第で「狭い印象」にも「開放的な印象」にも変わります。
② 成約スピードが早まる
ホームステージングを実施すると、売却までの期間が短縮される傾向があります。なぜなら、第一印象が良い物件は内覧者が増え、購入希望者の競争を生みやすいからです。
③ 売却価格アップが期待できる
ホームステージングは、値下げせずに売却するための有効な手段です。
物件の魅力を最大限に伝えることで、購入希望者に「この価格でも納得できる」と思ってもらいやすくなります。
④ 空き家や築古物件でも印象が改善できる
家具や生活感がない空き家や、築年数が古い物件は、どうしても冷たい印象や古さを強調してしまいがちです。ホームステージングを活用することで、購入希望者に「住んだ後の暮らし」を具体的に想像してもらえるようになります。
⑤ 広告写真の映え効果が高まる
購入希望者の多くは、まずポータルサイトやSNSで物件を探します。
そのため、「写真映え」するかどうかが集客力を大きく左右します。
-
ホームステージングの種類
-
-
ホームステージングには、大きく分けて 「リアルホームステージング」「バーチャルホームステージング」「セルフ・ホームステージング」 の3つの方法があります。
物件の状態やターゲット層、予算に合わせて選ぶことが大切です。
リアルホームステージング
実際に家具や小物を搬入し、モデルルームのように演出する方法です。
内覧時に購入希望者が「ここで暮らしたい」と感じやすく、最も高い効果が期待できます。
メリット
・実物の家具を配置するので、生活イメージが具体的に伝わる
・内覧時の第一印象が大幅に良くなり、成約率アップにつながる
デメリット
・家具の搬入・撤去に手間がかかる
・他の手法と比べて費用が高め
費用感
おおよそ 5万円〜20万円前後。部屋数や家具内容によって大きく変わります。
バーチャルホームステージング
室内写真にCGで家具やインテリアを合成し、広告用の写真を魅力的に見せる方法です。近年はネットでの物件探しが主流となっており、低コストで反響を高めたい方におすすめです。
ハウスボカンでは※専属専任媒介契約又は専任媒介契約を締結いただけた方が対象にCGで家具を配置したり、不要なモノを消したりでき、魅力的な写真をポータルサイト上に掲載することで購入希望者の更なる反響に繋げています。
メリット
・家具の搬入が不要なので、短期間で手軽に実施可能
・広告写真の印象が良くなり、ネットでのクリック率が向上
デメリット
・内覧時に「写真と印象が違う」と感じられる可能性がある
・実際の家具配置をイメージしづらい場合がある
費用感
1部屋あたり 1万円〜3万円程度。複数部屋を依頼する場合も比較的コストを抑えられます。

セルフ・ホームステージング
自分で家具や小物を購入し、室内の配置換えや清掃を行う方法です。最も費用を抑えやすく、気軽に始められるのが特徴です。
メリット
・低コストで物件の印象を改善できる
・自分の好みに合わせた演出が可能
デメリット
・プロと比べると演出効果は限定的
・家具の選び方や配置次第では、かえって部屋を狭く見せる可能性がある
費用感
・小物や家具の購入費用を含めて 数千円〜数万円程度で実施できます。
-
ホームステージングを行う際の注意点とポイント
-
-
ホームステージングは物件の印象を大きく変える有効な手法ですが、実施の仕方を間違えると逆効果になることもあります。
ここでは、実際に取り入れる際に注意しておきたい3つのポイントをご紹介します。
ポイント
① 写真と実物のギャップに注意
広告用の写真で魅力的に演出しても、実際に内覧したときに大きなギャップがあると、購入希望者に不信感を与えてしまいます。
特にバーチャルホームステージングを利用する場合は、家具や小物が実際にはないため「思っていた雰囲気と違う」と感じられることも。
対策ポイント
・内覧時には空室であることを事前に説明する
・写真と現物の差を埋めるため、清掃や簡単な小物配置で最低限の演出を行う
② 過度な演出は逆効果になる場合も
高級家具や華美な装飾を詰め込みすぎると、購入希望者が「この物件は自分には合わない」と感じてしまうことがあります。
また、派手すぎる演出は生活感をイメージしにくく、かえって逆効果になることも。
対策ポイント
・家具や小物は「シンプル・ナチュラル」を基本にする
・ターゲット層(ファミリー、単身者など)を意識した演出にとどめる
・誰にでも受け入れられる“無難さ”を意識する
③ 清掃や整理整頓が大前提
どんなにおしゃれな家具を配置しても、部屋が汚れていたり散らかっていては効果が半減してしまいます。
ホームステージングの基本は、まず清潔感を高めることです。
対策ポイント
・床・窓・水回りは徹底的に清掃しておく
・不要な荷物や生活感の強い私物は片付ける
・整理整頓された空間をベースに演出を加える
まとめ
ホームステージングは、物件の第一印象を大きく左右する有効な手法です。
家具や小物を活用して空間を整えることで、
・物件の魅力を最大限に引き出せる
・成約までのスピードを早められる
・売却価格アップも期待できる
といったメリットが得られます。
また、方法には「リアル」「バーチャル」「セルフ」の3種類があり、物件の状況や予算に合わせて選ぶことが重要です。
ただし、写真と実物のギャップや過剰な演出には注意し、清掃・整理整頓を大前提にシンプルな演出を心がけることが成功のポイントとなります。
ハウスボカンでは、専属専任媒介契約または専任媒介契約を結んでいただいたお客様に、無料のバーチャルホームステージング(画像加工サービス)をご提供しています。
費用を抑えながら物件の印象をアップできるため、売却を有利に進めたい方におすすめです。
物件を「より早く」「より高く」売却するために、ぜひホームステージングを取り入れてみてください。